お知らせ

2020年2月16日(日)

結膜炎の見分け方のお話をいたします。

体のどの部分にも炎症が起こります。その原因は大きく分けて３つあります。

　①細菌性結膜炎

　②ウイルス性結膜炎

　③アレルギー性結膜炎

結膜炎といえば春に起こるスギ花粉に対するアレルギー性結膜炎が有名ですが、結膜炎の原因のひとつでしかありません。

それぞれの説明は長くなるので、それはまた後日にお話いたします。

本日はそれらをどのように見分けているかを説明いたします。

①問診

一番重要であるのは問診であります。患者様のお話が、これらを鑑別するうえで最も重要になります。

②結膜所見

充血、浮腫（むくみ）、濾胞（ろほう、急性の反応）、乳頭（慢性の反応）などを我々は診察しています。

例えば結膜乳頭を見つけると、これは今起こったものではなく何カ月も前から結膜炎がずっと続いていたと考えます。

③分泌物

眼脂（目やに）の性状も重要です。細菌感染であれば黄白色の膿性眼脂になりますし、ウイルス感染であればさらさらした漿液性眼脂が出てきます。

④リンパ節腫脹

ウイルス感染であれば耳前のリンパ節が腫れてきます。ウイルス感染であれば必ず腫れるわけではないですが、逆に腫れていればウイルス感染といって間違いないでしょう。

⑤偽膜

とくに乳幼児はリンパ組織が未熟で、線維素の析出が盛んなため、結膜に白色の膜ができてきます。

以上の項目にて我々は結膜炎の原因を鑑別して診断しております。

参考になりましたら幸いです。

お読みくださりありがとうございました。

西多賀眼科医院をどうぞよろしくおねがいいたします。

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