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医師国家試験2021⑤A67

2021年10月19日(火)

【医師国家試験2021】
医師国家試験問題の解説をいたします。
A67
2歳の男児。左眼の瞳孔内が白いことに母親が気付いて来院した。発育に問題なく、普段の生活で見え方に不自由なさそうである。考えられる疾患はどれか。2つ選べ。
 
a 先天白内障
b 先天緑内障
c 瞳孔膜遺残
d 先天角膜混濁
e 網膜芽細胞腫
 
【正解】 a 先天白内障  e 網膜芽細胞腫
 
【診断】 白色瞳孔
 
【解説】瞳孔の中は通常黒く見えるはずですが、その部分が白く見えるのを白色瞳孔と言います。
原因としては、目の奥に何らかの病気があることで光の反射がおかしくなり瞳孔が白く見えます。
(そのため厳密に言えば、白内障は白色瞳孔には含めません。この問題は白色瞳孔とは言ってませんね、瞳孔が白いとしか言ってないところがポイントです。)
 
白色瞳孔を引き起こす病気でもっと有名なのは網膜芽細胞種です。
生まれつきに網膜に起こるガンです。
摘出してしまえば、転移する可能性は低く、生命予後は良いのですが、両眼性だと全く見えなくなってしまいますので大変です。
最近は、抗がん剤などを用いて極力眼球を温存するという考え方が主流です。
 
とてもまれなガンで、一般の眼科では決して治療できませんので、専門の施設にて精査加療を受けてください。
民間療法に走って命を危うくすることだけは避けてください。
 
もう一つは先天白内障です。
水晶体が濁る病気が白内障です。
通常は歳をとってなる病気ですが、生まれつきに白く濁っている場合があります。
人間は生まれながらに見る力があるわけではなく、正常な像を見続けることで見る力が育ってきます。
途中で何らからの病気があると、見る力が育ちません。それが弱視です。
弱視の原因として、強い遠視や斜視のほか、この白内障があります。目の奥に光が届かなく、全く見る力が育ちますせんので、早期に手術によって濁りを除去する必要があります。
 
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