Notice
2021年10月13日(水)
【医師国家試験2021】
医師国家試験問題の解説をいたします。
A39
48 歳の女性。ふらつきと複視を主訴に来院した。10日前に 38℃の発熱と咽頭痛が出現したため自宅近くの診療所を受診し、感冒として投薬を受け、7日前に症状が軽快した。2日前からテレビの画面が二重に見えることに気付いた。昨日から、歩行時にふらついて転びそうになることが増えてきた。これらの症状が徐々に進行してきたため受診した。意識は清明。体温36.5℃。脈拍 68/分、整。血圧120/68 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。神経診察では、両眼とも垂直、水平方向の眼球運動制限を認め、正面視以外で複視を自覚する。眼振は認めない。四肢筋力は正常だが、四肢腱反射はすべて消失している。Babinski徴候は陰性。膝踵試験は両側とも拙劣で、歩行は可能だが歩隔は広く不安定である。感覚障害は認めない。尿所見、血液所見に異常を認めない。
この患者と同様の発症機序と考えられるのはどれか。
a 重症筋無力症
b 多発性硬化症
c 進行性核上性麻痺
d筋萎縮性側索硬化症
e Guillain-Barré症候群
【正解】 e Guillain-Barré症候群
【診断】フィッシャー症候群、ギランバレー症候群
【解説】
フィッシャー症候群は急性の外眼筋麻痺・運動失調・腱反射消失を三徴とする免疫介在性ニューロパチーです。
この説明では難しくて、よくわからないので、かみ砕いて言うと、
目が動かなくなり、ふらついて歩けなくなる病気です。
多くは上気道系感染後に発症し,1〜2 週進行した後に、自然経過で改善に向かうという経過をとります。
先行感染,髄液蛋白細胞解離などのギラン・バレー症候群と共通する特徴を有し, 同症候群の亜型と考えられています。
ギランバレー症候群は、いわゆる風邪や下痢の後に異常免疫が起き、末梢神経を攻撃する病気です。
重症例では歩行障害、人工呼吸器を要する呼吸障害が生じる場合もあります。
診断検査として、腰椎穿刺によって得られた脳脊髄液で、タンパク質の増加かつ白血球の減少(タンパク細胞解離)や、血液中に末梢神経の構成成分である糖脂質に対する抗体が認められます。
治療としては、血液浄化療法、免疫グロブリン大量静注療法などがあり、重症例では早期に治療を受けた方が後遺症を残さないと言われています。
眼科,仙台,おすすめ,近くの眼科,仙台眼科,眼科仙台,太白区眼科,眼科太白区,宮城眼科,眼科宮城,日帰り手術,白内障,緑内障,正常眼圧緑内障,閉塞隅角緑内障,視野,視野欠損,視野障害,視野狭窄,ウイルス性結膜炎,流行性角結膜炎,はやり目,アデノウイルス,アレルギー,アレルギー性結膜炎,アレルギー性鼻炎,花粉症,花粉,結膜,結膜炎,ドライアイ,宮城,太白区,鈎取,西多賀,長町,長町南,八木山,富沢,西多賀眼科医院,西多賀眼科,白内障手術,充血,かゆみ,痒み,目のかゆみ,掻痒,結膜浮腫,乾性角結膜炎,視力,目,目薬,目の疲れ,眼精疲労,眼鏡,メガネ,コンタクトレンズ,眼瞼下垂,小児,小児眼科,角膜,網膜,ぶどう膜炎,医師国家試験,国試,加齢黄斑変性,加齢黄斑変性症,加齢黄斑,黄斑変性,ルテイン,ゼアキサンチン,ギランバレー症候群,フィッシャー症候群, Guillain-Barré症候群