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医師国家試験2021⑥A70

2021年10月22日(金)

【医師国家試験2021】
医師国家試験問題の解説をいたします。
A70
68 歳の男性。左眼の視力低下を主訴に来院した。視力は右矯正 0.8、左矯正 0.1で、眼圧は右15mmHg、左 35mmHg。左眼の写真別冊No.24を別に示す。
考えられる疾患はどれか。2つ選べ。
 
a 加齢黄斑変性
b 糖尿病網膜症
c 内頸動脈狭窄症
d 網膜色素変性症
e 裂孔原性網膜剝離
 
【正解】 b 糖尿病網膜症  c 内頸動脈狭窄症
 
【診断】 血管新生緑内障
 
【解説】
体の組織は血液により養われていますが、血が足りなくなると(虚血)新しい血管を作りはじめます。それが新生血管です。
新生血管は脆弱な付け焼き刃の血管ですので、破綻して容易に出血します。
 
目が虚血になるような病気で、最も有名なのは糖尿病網膜症です。
糖尿病とはインスリンが効かなくなる病気です。インスリンとは、血管内の糖分を細胞に取り込む働きをします。
糖尿病のひとは、血糖値が上がります。
まるで栄養が余っている感じがありますが、
糖分が血管内をグルグルと回るだけで、
実際に細胞には栄養が届いていないのです。
その糖毒性、浸透圧毒性により、血管がボロボロになってくる病気、それが糖尿病なのです。
 
目の血管、網膜血管が障害されて、目が虚血の状態となり、新生血管が生えてきます。最初は網膜のあたりに、徐々に眼球全体に新生血管が生えてきます。
目の前の方には、隅角、繊維柱帯、シュレム管という眼房水が流れる出口があります。その部分にも新生血管がはりめぐり、眼房水が出ていかなくなり眼圧が上がる病気、それが血管新生緑内障です。
 
糖尿病網膜症以外に、目全体が虚血となる疾患として、内頸動脈狭窄(首の血管が狭くなり眼球全体に血が行かなくなる)、網膜中心静脈閉塞症(血液が行って帰ってくる静脈の根本が閉塞する事で、網膜全体が虚血になってしまう)などがあります。
 
治療としては虚血を改善させるために、血液の需要を減らすために、レーザー治療で網膜を焼きます。血管新生を抑制するため、血管内皮増殖因子(VEGF)を抑える抗体を眼内に注射します。
 
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